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KK CONNECTの今

AIの議事録を配る前に、会社で決めておく3つ ── 文字起こしを数えて判断する

会議が終わって、AIが出してきた要約を、そのままチャットに貼って共有する。早いですし、だいたい合っています。ただ、しばらく経ってから「その話、決まってましたっけ」と言われることが、ときどきありますよね。

KK CONNECTでも、打ち合わせの記録をAIに任せています。その進め方で、2026年9月につまずいたことが、いくつかありました。この記事では、そのときAIがどう振る舞ったか、うちがどう判断を誤ったかを書きます。相手のことも、話していた中身も書きません。

先に断っておきます。道具の良し悪しを比べる記事ではありません。AIの議事録(会議の記録をAIに作らせたもののことです)は、うちでは十分に使えています。そのうえで、配る前に会社として何を決めておくといいか、という話です。

この記事の内容
  1. AIが作った要約に、会話に無いことが入っていた
  2. 「壊れている」と見えた文字起こしが、壊れていなかった
  3. 「文字起こしが無い」は、見る権限が足りていないだけのことがある
  4. 会社で決めておく3つ
  5. まとめ

AIが作った要約に、会話に無いことが入っていた

ある打ち合わせの記録で、AIが作った要約に、実際の会話には出ていない内容が入っていました。

出どころをたどると、別の道具の使い方の説明に載っていた、練習用の例文でした。それを、その打ち合わせで話された内容として要約に書いていたわけです。

やっかいなのは、文章としては自然だったことです。言い回しも、前後のつながりも、おかしくありません。その場にいなかった人が読めば、そのまま通ってしまいます。

ここでうちが決めたのは、ひとつだけです。要約は、元の文字起こしで裏を取る決まりにしました。要約だけを読んで、正しいかどうかを決めない、ということです。

「壊れている」と見えた文字起こしが、壊れていなかった

今回いちばんこたえたのは、こちらです。AIが間違えた話ではなく、うちが、見た目で間違えた話です。

別の記録で、文字起こしを開いたところ、途中の表記が崩れていて、同じ短い言葉が並んでいる箇所もありました。見た瞬間に「これは壊れている、使えない」と判断して、そのように報告しました。

そのあと、実際に数えました。全部で735発言、16,781字。崩れていたのは短い相づちのところが中心で、話の本体はほとんど残っていました。使えない記録ではなかったわけです。

危なかったのは、あのまま捨てていた場合です。元の記録が無くなると、要約が正しいかどうかを、あとから確かめる先もなくなります。前の章のようなことが起きても、誰も気づけません。

文字起こしは、崩れているところが目につく作りになっています。相づち、言いよどみ、聞き取れなかったところ。そこが先に目に入るので、全体まで壊れているように見えてしまいます。

なので、うちでは判断の仕方を変えました。見た目で決めず、発言数と字数を数えてから決める。それだけで、「使えない」と切り捨てる前に一度止まれます。

「文字起こしが無い」は、見る権限が足りていないだけのことがある

もうひとつ、思い込みで止まっていたことがありました。

ある会議の文字起こしが「無い」と思っていたのですが、実際には作られていました。こちらのアカウントに、それを見る権限が足りていなかっただけです。一覧に出てこないことを、そのまま「記録が存在しない」と読んでいました。

うちが使っている道具では、記録を作る設定と、その記録を誰が見られるかの設定が、別々になっていました。同じような作りの道具なら、同じことが起きると思います。

「無い」と言う前に、どのアカウントで見ているかを確かめる。手間としては、ほんの少しです。

会社で決めておく3つ

ここまでの話から、うちで決めたことをまとめます。さきほどの「見た目で決めず、発言数と字数を数えてから決める」に加えて、あと3つあります。どれも、新しい道具を増やさずにできることです。

1つ目は、要約と一緒に、元の記録も残すことです。 要約だけを残すと、あとで確かめる先がなくなります。うちでも要約だけを見ていた時期があり、あとから文字起こしを読み直して、落ちていた要点を5件拾い直しました。要約は短くまとめるものなので、落ちること自体は避けられません。落ちても戻れる形にしておく、という話です。

2つ目は、確かめる項目を絞ることです。 うちでは、決まったこと・数字・期限・人の名前、の4つにしました。全文を読み直す決まりにすると、続きません。かといって「気をつける」だけだと、人によって見る場所がばらばらになります。間違っていたときに困るところだけを、先に名指ししておく形です。

3つ目は、確かめる人を、会議ごとに1人決めることです。 決めていないと、全員が「誰かが見ているだろう」と思ったまま配られます。その場にいた人の中から1人で十分です。

まとめ

  • AIが作った要約に、会話に無い内容が入っていたことがあります。文章として自然なので、読んだだけでは気づけません
  • 逆に、「壊れている」と見えた文字起こしが、数えてみたら735発言・16,781字あり、崩れていたのは相づちの部分が中心でした。見た目で決めると、使える記録を捨てます
  • 「文字起こしが無い」の正体が、見る権限が足りていないだけ、ということもあります
  • 決めておくとよさそうなのは3つです。要約と一緒に元の記録も残す。確かめる項目を4つに絞る。確かめる人を、会議ごとに1人決める

どの会議の記録を、どこまでAIに任せるか。ここは会社によって違います。うちでの支援の内容は、サービスのご案内にまとめています。

今中 樹一
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